ライデン
■独立戦争実質的な、オランダ独立戦争といわれるスペインに対して起こした80年戦争で、重要な役割を担った町です。1574年5月、スペイン軍に包囲されたライデン市民が抵抗、旧市街に籠城しました。同年10月3日、堤防を人為的に決壊させスペイン軍を追い払うことに成功。籠城していた市民が開放された日を、民主主義の誕生の日とする歴史家もいるほど画期的な出来事でした。飢えと疫病で当時人口の3分の1を失ったとされる過酷な状況でしたが、抵抗を続けた市民の誇りがいまも語り伝えられています。10月3日は解放記念日として祝われます。■大学の街1575年、前年のスペイン軍との戦いの功績を讃えて、オラニエ公ウィレム1世が大学の設立を許可。オランダ最古の大学、ライデン大学が誕生します。ライデン大学には日本語学科があり、ヨーロッパにおける日本研究の中心となっています。
画家レンブラントの故郷
レンブラント・ハルメンス・ファンライン(Rembrandt Harmensz van Rijn)は、1606年7月15日ライデンのウェッデステーグ(Weddesteeg)3番地で生まれました。プット風車から白いハネ橋を渡ったひっそりした路地に生誕を記したプレートがあります。父親の粉引き用風車は市の城壁の中のライン川近くにあり、現在は付近にレンブラント生誕のプレートが残っています。製粉業者というのは当時中流階級(富裕層)に属していたため、また当時安定した政情と東インド会社による交易の繁栄を謳歌していたライデンで、レンブラントは裕福で恵まれた暮らしをしていました。画家になりたいという熱心な思いから、大学へは通わず、父親を説得し、15歳のときにライデン在住のヤコブ・ファン・スワネンブルフに弟子入りします。後にアムステルダムへ出て、画家として大成するのですが、その原点がライデンにあります。レンブラントの生涯および作品を鑑賞できる美術館については、オランダアート倶楽部のレンブラントのページをご覧ください。
シーボルトハウス
フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト (1796-1866)は、江戸後期(1823-1829)にオランダ政府が派遣した出島の商館医。長崎の出島を拠点に日本を研究しながら、「鳴滝塾」の開講。蘭学を教えます。帰国後は、欧州における日本研究の専門家として活躍。帰国の際に、シーボルト事件となったご禁制の地図をはじめ、動植物の標本や日用品など2万点ものモノを持ち帰り、ヨーロッパの日本学の基礎を築いた人です。ライデンに居を構え、ライデン大学で教鞭を取りました。選りすぐりの品々800点が、かつてシーボルトが住んでいた家「シーボルトハウス」で公開されています。詳しくはこちらのページをご覧ください。
ライデン大学/大学付属植物園
ライデン大学は、1575年設立のオランダ最古の大学です。シーボルトの功績により1855年、欧州最古の日本研究科創設されました。19世紀後半、江戸幕府が5名の留学生(欧州への留学生第1号)を派遣。日本とつながりの深い大学です。シーボルト事件で知られるご禁制の日本地図を含む、シーボルトコレクション(地図や辞典、植物標本、植物画など)を行っており、研究者などには開示しています。大学付属の植物園は、シーボルトが生きたまま持ち帰った植物、約400種が残され、アジサイ、芍薬、ツバキなどを欧州に広めることとなりました。現在もケヤキ、藤、トチノキ、アケビ、クサボケなどの十数本の樹木が160年経て生き残っています。シーボルトを記念した枯山水風の日本庭園があり、アジサイの時期が華やかです。ライデン大学付属植物園については、こちらのページをご覧ください。
国立民俗学博物館
自然史博物館
1820年設立、1500万点の標本を所蔵するオランダ最大の自然史博物館シーボルト・コレクションからは、動物と鉱物の標本中心に、お抱え絵師 川原慶賀の細密な絵など約6,500点保管しています。日本オランダ通商400年の2009年は、ニホンオオカミ、トキ、サンショウウオなどの剥製が特別公開されます。住所: Darwinweg 2, Leidenインターネット:http://www.naturalis.nl/
デ・ファルク風車博物館
17世紀の風車。1900年代のインテリアを残しつつ、粉ひき風車に住んでいた人々の生活ぶりを伝えるユニークな博物館。キッチン、応接室、リビングルームがあり、快適な住居だったことが分かります。上まで上ると市内が一望できます。住所: 2e Binnen vestgracht 1, Leidenアクセス: ライデン駅を後ろにまっすぐ歩き、運河を渡った左側。徒歩5分。インターネット:http://www.molenmuseumdevalk.nl/
市立博物館ラーケンハル
国立古代博物館
その他 見どころ
■プット風車 Molen van Put ライン川に架かるハネ橋と風車は、まるで1枚の絵葉書のような美しい光景。旧市街に入る手前から姿を現す、ライデンのランドマーク的存在です。 ■市庁舎 Stadhuis ライデン旧市街の中心に建つ市庁舎は、ゴシック様式とルネッサンス様式が融合した建築物。東側の運河の上にはかつてトウモロコシの取り引きに使われたことから名前が付けられたコーン橋や屋根付のフィッシュ・マーケットが昔の名残を今に伝えます。
■聖ピータース教会 St.Pieterskerk 閑静な広場の一角にそびえる、後期ゴシック様式の教会。12世紀に創建され2世紀にわたって増改築が繰り返されました。重厚な佇まいの館内にはライデン大学の関係者のモニュメントが残され、17世紀のオランダ画家ヤン・ステーンが眠っています。 ■城塞 De Burcht 新ライン川、旧ライン川の合流地点にそびえる、高さ12mの丘の上に建つ市内最古の建造物。現在残っているのは城壁のみで、かつては街の中心だった場所にひっそりと佇む城塞は、歴史の中にタイムスリップしたような哀愁を漂わせています。城塞から見渡すライデンの街並みはもちろん、城塞近くのゲートに描かれたライオン像の市の紋章も見逃せません。観光案内所 VVV 住所: Stationweg 2d (ライデン駅前)Tel.071-3619321 インターネット: http://www.vvvleiden.nl/en
オランダ政府観光局