オランダ政府観光局
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 アムステル川にダム(堤防)を築いて町を作ったことが名前の由来となっているアムステルダム。街の建設初期から水辺の風景は切っても切れないものとなっている。現在も都市計画は運河とアイ湾に浮かぶウォーターフロント地区を中心に進んでいる。モダンな集合住宅が並ぶジャワ島やボルネオ島、アイ湾に浮かぶシロダム、ヘウセブルックのポルスケスティップ、ラフォウル&ワイクによるデ・ヴィッテン通り、ロブ・クリアーによるメーンデルなどは、21世紀の新しいアムステルダムの街の顔だ。

 昨年オープンしたばかりのミュージックゲボウはアムステルダムのホットなスポット。毎晩ジャズやコンテンポラリーミュージックを聞きにおしゃれな人々が集まる。開放的なガラスのファサードは、アイ湾に面したこの建物と水面との調和を表現している。

 建築好きなら、旧市街の運河沿いのロマンチックでかわいいアムステルダムの街並のイメージにぴったりとくる16〜18世紀建造のカナルハウスを探訪するのも楽しい。アムステルダム中央駅を基点に外側へといくほど時代が新しい。建物の切妻が個性的で、その時代の建築の特徴や建設した人のこだわりが見られる。

 20世紀初頭には、ベルラーヘが指揮をとった都市計画プラン・ザウドやスパールンダマー地区に代表されるアムステルダム派という建築ムーブメントが起こった。ベルラーヘの旧証券取引所(現在はコンサート・展示ホール)、計量所、アントレポドック、マグナプラザ、元ガス工場をリノベートして作られた文化コンプレックス・ウェストガスファブリーク、世界で最も美しい映画館といわれるアムステルダム派とアールデコがミックスしたトゥスヒンスキー・シアターなどのランドマークも見逃せない。ミヘル・デ・クレルク設計のミュージアム・ヘット・シップは郵便局をリノベートしたもので、3つの公共住宅を合体した形。保存状態が良く、アムステルダム派を代表する建築物といわれている。

 1990年代から再開発の進む人工島群は、総称して東港湾地区(Oostelijk Havengebied)と呼ばれている。レンゾ・ピアノ設計の船を模した科学技術博物館NEMOから東の方向へ海沿いに進むとそのエリアに入っていく。フリッツ・ファン・ドンゲンのホエールは建築物のシェイプからそう呼ばれている。またドイツ人建築家ハンス・コルホフとクリスチアン・ラプの設計による集合住宅ピラエウスは「輝くうろこを持ち、水際に平和に丸まっている暗い色をした恐竜」と批評された味わい深い建物だ。アムステルダム市観光局ではこれらのエリアのウォーキングマップ兼ガイドブックが手に入る。

 郊外へ少し足を伸ばすと、スチール製の輝く巨大昆虫のようなING本社ビルや、外壁からたくさんのガラスの部屋が突き出たMVRDV設計のオクラホマ、女性の下着ブラジャーの愛称がある新興住宅地アイブルグを結ぶ橋、UN設計の近未来の家とオフィスのモデルケース・リヴィング・トゥモローなどユニークな建築に出会える。

 

代表的な建築



世紀末風の豪奢なトゥスヒンスキー・シアターは現在も映画を上映


レンゾ・ピアノのNEMOはネモ船長が名前の由来


スポーレンブルグ島のランドマーク・ホエール


日本の車のCMでおなじみになったオクラホマは老人用住宅


INGの本社ビルはアムステルダムへ向かう鉄道からも見える